そもそも、株価ってなぜ上がったり下がったりするんだろう?
ETFの価格変動の仕組みってどういうこと?
投資を始めて4年ほど経ちますが、しっかり把握できていませんでした。
「よく分からないものに、大金を掛けるのは怖い!!」
そう考え、素人でも理解できる株式投資の仕組みをまとめてみました。
そして、自分の投資の方向性を決めることができました。
株価の仕組み
株価は、どのようなときに変動するのでしょうか。
私の認識は、この程度でした。
- 景気が良いときに上がる、逆も同じ。
- 株を発行する企業に「良いニュース」があったときに上がる、逆も同じ。
つまり、会社の調子が良い⇒株価が上がる、と単純に思っていました。
なぜ、株価は上下するのか
株価はずばり、「高くても買いたい人」がいると、上がります!
よく「需給バランス」という言葉が使われますよね。
その株を購入しようとする人が増えると、株価はどんどん上がっていきます。
また、買いたい人と売りたい人の価格が一致しないと、売買は成立しません。
「成行で購入しようとしたら、想定以上に高くなった!」
そんなときもありますよね。
売り手が高値でしか販売してくれなかったためですね。
それでは、株価価格が上昇する具体例について考えてみましょう!
例えば、①株式会社の株が、100円/株平均で取引されていたとします。
株価が上がるとき
ある日、①株式会社の明るいニュースが話題になりました。
Aさんは、1株100円で①の株を購入しようとしましたが、誰も売ってくれません。
そこで、Aさんは「150円でもいいから売ってほしい!」
そう言うと、株を所有するBさんがそれを承諾し、取引が成立しました。(市場にて)
株価が100円から150円に上昇していますね。

高くてもいいから購入したい!!!
関係者のお金の動き
Aさん:▲150円、1株所有
Bさん:+50円(100円で購入したものを150円で売却)、手持ち株なし
①株式会社:+100円 ※変動なし(当初Bさんに100円で購入されたときの収入)
全体計:±0円
株で利益を得るためには
先ほどの例では、株価は上がりました。
しかし、全体のお金の動きを見ると、プラスマイナスゼロの関係になっています。
誰かが得をしたとき、その分を誰かが補填しているのです。(ゼロサムゲーム)

自分はゲームに勝てる!という自信がなくなってきた・・。
Aさんが利益を得るには、下記のどちらかになる必要があります。
- ①株式会社の価値が更に向上し、150円以上の価格で売却する。
例:Cさんに180円で売却⇒+30円 - 配当総額+売却価格が150円を上回る。
例:配当20円、Cさんに140円で売却⇒+10円
1.株価上昇時のお金の動き(180円で売却)
Aさん:+30円(株式▲150+180円)、手持ち株なし
Bさん:+50円 ※変動なし、手持ち株なし
Cさん:▲180円、1株所有
①株式会社:+100円 ※変動なし(当初Bさんに100円で購入されたときの収入)
全体計:±0円
2.購入株価<売却株価+配当時のお金の動き(140円で売却、配当20円)
Aさん:▲10円(株式▲150+140円)、+20円(配当)、手持ち株なし
Bさん:+50円 ※変動なし、手持ち株なし
Cさん:▲140円、1株所有
①株式会社:+100円 ※変動なし、▲20円(配当)
全体計:±0円
1.2.どちらの場合も、全体で見るとプラスマイナスゼロの関係です。
しかし、2.で得た分配金は、企業が生み出した利益が還元されたものです。
つまり、2.では、市場全体で見て新たな価値が生まれている、と言えます。

自分が出資した企業が成果を上げ、その配当金を得られたら嬉しいですよね。
長期的で勝つためには
- 株を売りたい!人が増えすぎず、配当がもらえ続ける株式を購入する
- 今後も、購入したい人が増え続ける株式を購入する
どちらも、企業が成長し続けることが必要条件になります。
今どんなに好調な企業でも、トップの交代や不祥事、情勢の変化等で、一気に暴落する可能性もあります。
反対に、何かのきっかけで、大きく伸びる可能性もあります。
見抜く力のある方、大きくリスクを取ってでも大きな利益を得たい人に向いている手法だと思います。
投資素人はどうすべき?
しかし、私には見抜く目はありません・・。
私のような非プロには、複数の企業に分散投資できる&配当がもらえるETF(上場投資信託)が合っているのではないか、と思いました!!
ETF(上場投資信託)の仕組み
株価は、ほしい人が増えたら価格が上がります。
しかし、ETFは特定の指標に連動して価格が上下します。
つまり、ほしい人が増えた=価格が上がる、ものではありません。
ETFには、「マーケットメイク」という仕組みがあり、売り買いの状況に関わらず、特定の指標に従った価格変動がされるよう、調整されています。

つまり、自分がこれ!と定めた指標が上がっていくのであれば、ETFの価値は上がっていくのです。
ただし、売りたい人が増えた場合は、ETFに組み込まれている株式を売却することになります。
基準価格は下がらなくても、純資産額が減っていきます。
純資産額が減りすぎると、ETFの運用ができなくなってしまいます。
また、投資信託は個別株を寄せ集めたバスケット商品のため、売りが進むとバスケット内の個別株を売ることになります。
バスケットの個別株の価格が下がってくれば、連動してETFの指標も下がっていきます。
たとえば・・S&P500
例えば、S&P500のETFで考えてみます。
S&P500は、米国の特定市場※1に上場されている株式から、組み込むべき条件※2を満たした500銘柄が厳選され、指標化されたものです。
※1:ニューヨーク証券取引所、ナスダック
※2:時価総額、財務健全性、株価など
そのため、ある一つの銘柄が大暴落したとしても、銘柄の組み換えがされます。
21年3月現在、最も構成比率が高いアップルでも6%程度なので、暴落の影響度合いは小さくなります。
もちろん、米国市場全体が大暴落したときは当然ETF価格も落ちます。
しかし、特定銘柄に関わらず、米国市場が上昇していくのなら、S&P500も上昇します。
さいごに
通常の株式も、ETFも、株式市場で同じように売買ができます。
しかし、性質や、価格の決まり方は全く異なります。
- 株式価格:イチ企業の動向によって上下する。
⇒ハイリスク・ハイリターンになりがち。見る目があればより高い成果が得られる。 - ETF価格:指標に連動して動く。
⇒分散のため、株式より動きは鈍い。指標の経済全体が向上すれば価値が上がる。
自分に合った投資方法を吟味のうえ、一緒に資産を大きくしていきましょう!!!

私には、ETFが合っています。
持っている個別株はいいところで売ろうかな・・。
参考
個別銘柄選定に必要な指標をまとめた結果はこちらです。

ETFと投資信託を比較した結果はこちらです。

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