初めての個別株購入の前に、最低限知っておくべきこと【教養としての投資】

Pocket

  • 投資で稼げるようになりたい!
  • 儲かる株を見つけたい!
  • 投資信託は購入しているけど、個別株投資もやってみたい!
  • 株式の指標(PER・PBRなど)については何となく勉強したけど、それだけで大丈夫なのかな?

そう考え、「ビジネスエリートになるための 教養としての投資」の本を読んでみました!

私は素人個人投資家なので、改めて、個別株投資の厳しさを実感させられました。。
また、自分の知識・勉強不足を実感しました。
少しでも早く学ぶことができて、本当に良かったです

後半で、私のような素人投資家にもできる投資、今後の方針についてもまとめています。
投資力をもっと上げたい!そんなあなたの参考になれば幸いです。

私のプロフィール

・30代ワーキングマザー
・投資歴5年目、運用額800万円程度。
・投資にも少し慣れてきたので、2021年度より月60万円投資を開始!

目次

私の投資はギャンブルだった?!

私の中で、個別株式投資といえば、チャートを見たり、指標を見たり、画面とにらめっこしながら、「買いどき」を見極めて購入するものと思っていました。

しかし、本書を読むことで、それは「投資」ではなく「ギャンブル(投機)」であることを学びました。

短期投資では、そのときの需要と供給の関係、つまりその株の人気によって価格が変わります。

そして、誰かが得をしたとき、他の誰かが損をしています。
つまり、プラマイゼロのゼロサムゲーム、ギャンブルである、とも言えるのです。

短期的に見て、株価が上がるか下がるか、それは著者のような投資のプロでも見極められないそうです。
確かに、それが分かるのであれば、どんなにひどい銘柄でも、売買差益で儲けることができますよね。

もちろん、短期売買で勝ち続ける人もいますが、その裏には数多くの敗者がいます。
あなたは、数%の勝者になれる自信がありますか?

いざなみ

私にはありません。。

じゃあ、どうしたらいいんだ!!!

ギャンブルでない、「投資」の方法についても本書ではしっかり解説されています。

「投資」先を見つける方法

PER、PBRのような指標で、その企業の過去の実績を見ることはできます。
ですが、それは未来が保証された数値ではありません。

しかし、しっかり利益を出し続けている企業の株は、長期的に見て確実に上がっていきます。
どうすれば長期的に利益を出し続ける企業を見極めることができるのでしょうか?

著者はプロの投資家として、企業情報等から分析をしています。

それでは、どのような観点で分析をしているのでしょうか?

  • その企業の製品の市場は今後どうなる?
  • 他社がマネできない圧倒的な強み(参入障壁)があるか?
  • 将来に亘って必要とされるサービスを提供しているか?

参入障壁:他企業が簡単に追従することができない、技術や地盤、情報を持っていること

そして、分析結果をもとに、企業訪問で直接情報収集を行い、見極めを行っています。

いざなみ

え。。そんなの私できないよ?

個人投資家ではそこまでできませんよね。。

頑張ってやるにしても、せいぜい分析までです。
しかし!私にはそんな知識はありません。。

楽して儲ける方法なんてない!!

結局、ラクして確実にお金を稼ぐ、なんてできない、ということです。。

私は、株式投資は不労所得だから、ちょっと勉強すれば楽に稼げるかな~、なんて思っていました。

でも、本書を読んで、そんな都合の良いものはないんだな、と理解できました。
ギャンブルではなく成果を出すためには、自分で情報を調べて、比較・研究・分析する必要があります。

自分で有望株を選定するには、少なくとも、会計知識を身に着ける必要があります。
(証券アナリスト1次試験など)

いざなみ

知的労働が必要ですね。

そして、そこまでしたプロ投資家でも、損をすることがあるのが株式投資です。
簡単に儲ける、なんて、期待してはいけないですね。

でもでも!!投資したいんだよ~!!!
そんなあなた(と私)には、こんな方法はいかがでしょうか。

素人個人投資家にもできる、投資方法4選!

本書を読み、素人投資家にもこれならできるのではないか、と思う投資方法を4つ選出してみました!

米国インデックス投資信託(S&P500・VOOなど)を購入する!!

投資信託ではなく個別株投資をしたかったのに、結局ここか!と思ってしまいました。。
しかし、会計知識の乏しい私のような個人投資家には、やはり投資信託が適しているようです。
著者は、日本のインデックス投資は推されていませんでしたが、「S&P500」は別格のようです。

S&P500は、米国時価総額平均型のインデックス投資信託です。
しかし、米国株の中でも時価総額が大きく、4年連続黒字を達成しているなど、厳選された銘柄のみで構成されています。

しかも、条件に合わせて自動的に銘柄が優良なものに組み替えられるので、著者の感覚的にはアクティブ運用に近い、と表現されていました。

プロの投資家も太鼓判を押すS&P500の投資信託!
「徹底的に勉強したい!」
「自分で選ぶ楽しみを味わいたい!」
そんなこだわりがなく、あくまでラクに、投資によるメリットを享受したい人には最適な方法です。

本書の著者がCIOを務める農林中金バリューインベストメンツの投資信託を購入する!!

この方法は、本書内でおすすめされていたわけではありません。
しかし、本書の内容に深く共感された方にはおすすめしたい方法です!

こちらの投資信託は、本書に記載の分析・選定方針に沿って選ばれた、「高い参入障壁」を持つ優秀な銘柄で構成されています。
更に、リスク低減のため、80社程度に分散投資されており、組み入れ比率が多いものでも1.5%程度となっています。
(おおぶねJAPAN)

参考:農林中金バリューインベストメンツ公式サイト
https://www.nvic.co.jp/philosophy/investments

楽天証券やSBI証券、松井証券でも積立注文が可能です。

以下、S&P500の投資信託と、直近1年の出来を比較してみました。

投資信託銘柄概要管理費用純資産額分配金シャープレシオ※
(直近1年)
リターン
(直近1年)
私の評価
emaxis slim S&P500S&P5000.0968%4,132億円なし2.5551.67%No.1!!
安心・超優秀!
おおぶねJAPAN著者企業の日本銘柄投信0.88%16億円あり1.8829.45%比較的優秀
日本投信で配当が欲しい人は検討余地あり
おおぶねグローバル著者企業の全世界銘柄投信0.33%20億円あり2.3137.58%優秀
海外投信で配当が欲しい人は検討余地あり
2021年5月時点・楽天証券情報

※シャープレシオとは?
リスクに対するリターンの割合を示します。
数字が大きいほど、小さなリスクで大きなリターンが得られたことが分かります。
感覚的に、1ならOK、2は優秀、3は凄すぎる!といったイメージです。

上記の比較だけを見ると、やはりS&P500が優秀すぎる・・!と思えます。
やはりアクティブファンドが優秀な米国インデックスファンドに勝つのは難しいのだな、と改めて感じました。

あくまで直近1年の実績なので、未来はどうなるか分かりませんけどね!

ただし、配当が欲しい人は、S&P500の投資信託では実現できません。
おおぶねシリーズのような投資信託か、S&P500に準ずるVOOのようなETFを購入するのもアリだと思います。

いざなみ

S&P500優秀すぎませんか。

農林中金バリューインベストメンツ投資信託の構成銘柄から、自分で銘柄を選定する!!

でも、投資信託ではなく、もっとハイリターンを狙って個別株を購入したい!!
そう思ったあなたには、こんな方法も良いと思います。(これも、本書内のおすすめ方法ではありません)

おおぶねシリーズの投資信託は、「高い参入障壁」を築く企業で構成されている、と言えます。
その中から、特に自分が期待できる銘柄、株式関係指標が優秀な銘柄を選定して、購入するのも一つの方法だと思います。

2021年5月時点で組み込まれている日本銘柄は、TIS、三菱地所、シスメックス、キーエンスなどでした。
これだ!と思える銘柄に出会えれば嬉しいですよね。

参考:農林中金バリューインベストメンツ公式サイト
https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_japan/id200001_report1_210421.pdf

ただし、投資信託のように分散されていないので、リスクはさらに上がります。

いざなみ

ハイリスク・ハイリターンをお求めの方におすすめです。

会計の勉強をして、自分で分析する!!(証券アナリスト1次を取得を目指す)

でもやっぱり自分で選別できるようになりたい!
そんなやる気に満ち溢れたあなたには、この方法ですね!!

ただし、有資格者のプロ投資家でもインデックスに勝つのは難しいと言われています。
成績を重視するのはもちろんですが、「投資を自分で楽しみたい!」人におすすめの方法です。

本書で学んだこと(知っておくべきこと)

本書から学んだことは以下の通りです。

素人個人投資家が個別株を購入する前に知っておくべきこと

  • 小手先の知識(指標やチャート)で株を購入しても、ギャンブル要素が強い「投機」になる可能性がある。
  • 個別株購入で投資をするなら、会計知識を身に着けるのは最低条件!
    それでもインデックスには勝てないことが多い。。
  • 勉強する余裕がないのであれば、信頼できる投資信託を購入する方が勝率は高い!

著者の言われるような企業分析は、時間的にも能力的にも私にはできません。

私は、「ファンダメンタル投資の教科書」で株式指標について学びました。
しかし、著者いわく、それらの株価指標やチャートだけで、長期投資の判断をすることはできないのです。

対象イメージ

ファンダメンタル投資の教科書:短期~中長期投資(投機含む)
教養のための投資:長期投資

つまり、素人個人投資家である私には、以下のどちらかの選択肢しかありません。

  1. 会計知識を身に着け、企業分析を徹底する。
    ⇒メリット:ビジネスエリートとしての教養も得られる。投資を自分で楽しめる。
  2. それができないなら、投資信託を購入する。
    ⇒メリット:時間を有効に使いつつ、投資で資産も拡大できる。

あなたは、どちらを選択しますか??

いざなみ

①を頑張りたいけど、証券アナリストはハードルが高い。
ビジネス会計検定ぐらいからチャレンジしようかな。。

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次
閉じる