「FIRE・セミリタイアに向けたポートフォリオの検討」
難しいですよね。
色々調べていると、情報は無限に出てきます。
でも、未来のことは分からないので、どれだけ考えても「絶対的正解」を出すことはできません。
しかし!勉強することで、回避できるリスクもあります。
私もこれまで、色々情報収集を行っていました。
しかし、知るたびに日々考えは揺らいでいました・・。

もうどうしたら良いのか分からないよ~!
そこで、原点に立ち返り、FIREに関する超人気本から、最適なポートフォリオを学ぶことを決めました!!
私が選んだのは、こちらの二冊です。
- 父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え
- FIRE 最強の早期リタイア術
以下、それぞれの概要、学んだ点と、自分のポートフォリオへの反映結果についてご紹介します。
1冊読むだけでも得られることがたくさんあり、本当に有益な内容でした。
しかし、私は2冊読むことで、より自分に合ったポートフォリオを策定することができました!
どちらも、読むことで「実行したくなる」貴重な情報が盛りだくさんです!
FIREに向けた計画策定にお悩みの方は、必読の本だと思います。
①父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

タイトルの通り、娘さんに向けて「経済的自由」獲得のための方法をまとめた本です。
ずばり、支出を資産の4%以内で抑えることができれば、「経済的自由」を得られるのです。
そのために、何を購入すべきか、何をしてはいけないのか、具体的な方法について説明されています。
本書で学んだこと
- 支出を投資額の4%に抑えられれば、経済的自由を達成できる。
- アクティブファンドはインデックス投資に勝てない!
- 市場のタイミングや、優秀銘柄を見極めることはできない!
- 暴落があっても、インデックスの自浄機能で市場はいつか上昇する。
暴落時は買い増しのチャンス! - 資産を積み上げるポートフォリオは株式(VTI) 100%!
- 資産を維持するポートフォリオは株式(VTI)75%、債券(BND)20%、現金5%!
毎年のリバランスが必要! - 資産を維持するポートフォリオへの移行は、引退5~10年前から。
- 債券の組み入れ率を25%以上にすると、成績が落ちる。(過去実績)
- まとまった資金はドルコストではなく一括で投入すべき。
市場の右肩上がりを本当に信じているのなら、恐怖を感じるのは矛盾している。
感想
投資の本なのですが、娘さんに語り掛けるように、分かりやすくまとめられているため、非常に読みやすいです。
1日ですーっと読み切ってしまいました。
投資スタイルも非常にシンプルなため、初心者の方にも受け入れやすいと思います。
また、具体的な銘柄やポートフォリオ、投資の考え方がまとめられているので、自分の行動に結びつけやすいです。
そして、本書記載の通り、「市場は上昇する!!」と信じることができれば、ボラティリティ(変動率)はそこまで気にする必要がないのかな、とも思えました。
むしろ、買い増しチャンスですね!!
そして、ドルコストの考え方についても改めさせられました。
とは言っても今はバブルだし・・
今後、またポートフォリオの考え方が変わるかもしれない・・
そんな思いもあるのですが、私には市場を読む能力はありません!
右肩上がりを信じるのであれば、手持ちのまとまった資金を投入してみよう!と思えました。
ただし、疑問もあります。
資産の大半を投資して、暴落してしまった場合、暴落資産から生活費をねん出すると元本が大きく減ってしまいます。
暴落時の対応についても考慮が必要ではないのかな、とは感じました。
また、下記②で紹介する本の著者も、本書①の著者から「インデックス投資」を学んだ、との記載がありました。
私は、偶然①⇒②の順番で読んでいたため、両作の理解がより深まりました。
①②の順で読んでみるのがおすすめです!

②では、私の疑問に対する実践例がありました!
②FIRE 最強の早期リタイア術

30代でFIREを実現された女性(ご夫婦)のお話です。
生い立ちから、なぜFIREを目指したのか、どう実現したのか、が具体的にまとめられています。
また、経済的自立に向けた資産運用だけでなく、いかに「幸せ」を感じながら資産形成をするかも語られています。
本書で学んだこと
- 好きなことでも、「やらないといけない」と辛くなる。
本当にやりたいことは、お金の自由を得た後からでも出来る! - モノを所有するより、経験やスキルを所有するほうが、幸福になれる。
- リバランシングの重要性。
株暴落時でも債券を利確すれば利益を得られる。株はホールドして上がるのを待つ。 - リタイアまでの年数は、収入によるのではなく、貯蓄率による。
- 4%取り崩しの際に株が暴落していたときのために、現金クッションを5年分保有しておく。
単純に×5ではなく、ETFの配当を考慮すると必要額を下げることができる。
つまり、多少の高配当株があると、現金確保の安心につながる。 - それでも暴落で現金が足りなくなったら、副業やパートなどの労働で稼げばOK!
感想
本書を読むことで、投資ポートフォリオだけでなく、「幸せな生き方」についても考えさせられました。
いくら不労所得があっても、支出を削ってばかりの窮屈な毎日を過ごすのは嫌ですよね。
①の書籍でとても納得感が強かったものの、株式債券1銘柄ずつで投資をするのは、若干不安がありました。
なぜなら私は、今後ずーーっと米国株一強市場が続くとは限らない、と考えているからです。
本書では、高配当やREATなどへの分散も入れながらポートフォリオを組んでいたので、とても参考になりました。
また、現金比率についても年間支出×5がベースとなっていたので、安心感がありました。
著者は用心深い性格とのことで、①よりもディフェンシブなポートフォリオでした。
私も怖がりなところがあるので、共感ポイントが多く読みやすかったです。
ただし、キャッシュフロー改善のための世界旅行(国内生活より海外の物価の安いところで暮らすと安い)や、子どものワールドスクールなど、私には実践できないなぁ、と思うこともありました。
しかし、著者がFIREを実現し、本当にやりたかった執筆活動を自由に行い、充実した生活をおくられていることが文章からひしひしと伝わってきました。
私もFIRE目指して頑張ろう!と改めて思わされました!
幸せなFIRE実現に向けた、私の投資計画

以上の結果を踏まえ、私の必要資金と投資計画を以下のように設定しました!
- 現金:3,200万円
-
教育費(現金):2,000万円
現金クッション:1,200万円(240万円×5年) - 目標投資額:3,000万円以上
-
3,000万円
運用益目標:3,000万円×4%×税引き0.8=96万円(8万円/月)
具体的なポートフォリオ
上記2冊で学んだ以下条件と私の考えを元に、ポートフォリオビジュアライザーで配分を試算してみました!
本から学んだ私のポートフォリオの条件
- 株式75%、債券20%程度とする。
- インデックスを主とするが、高配当も一部組み込む。
- 株暴落時に価格が上がる逆相関銘柄を組み込む。
私の思い
- まだまだ米国一強が続くと思っていますが、40~50年後には世界の勢力図も変わっているかもしれない、と思っています。
- 有事の金!あらゆるものの価値が落ちても、コモディティならではの強さもあると思っています。
私のポートフォリオ!
株式:75%
債券:15%
コモディティ:10%
- VT(20%):老後の取り崩し用です。
- VOO(45%):株式の稼ぎ頭です!S&P500を信じています。
- VYM(10%):高配当のキャッシュ狙いです。
- BND(5%):変動が少ない&配当狙いです。
- VTLG(10%):株式との逆相関、株価暴落時に売却します。
- IAU(10%):金利は付きませんが、こちらも経済悪化・暴落時の保険です。

さいごに

私は、ここ何か月もずっとポートフォリオのことを考えていました。
「これだ!」と決めても、新しい情報を得て揺らいだり、ずっとフラフラしていました。
しかし、論理的かつ分かりやすくまとめられた本を2冊読んだだけで、本当に自分にしっくりくるポートフォリオを策定することができました!
私は、読んで納得して終わるのではなく、読んで実行に移せるものが「本当の良い本」だと思っています。
今回ご紹介した2冊は、間違いなく「本当の良い本」でした!!

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!
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